夜華を見ていると、痛くてしょうがない。
彼は傷つくことを恐れない。
まっすぐ、丁寧に人に向かってゆく。
そこは白浅も同じ。
自らをそうでもない存在と認識しているが、自分のやるべきことなら、立ち向かってゆく、責任もって生きている。
素錦は独りよがりなので、いっさいの責任を持たない。
人生ってこんなに痛いものだったのか?! 痛さが人間を作るのか?!
多くの人間関係を持っている人は、自らに責任を持っていて、責任が重すぎる場合は、相談もして、周囲に迷惑がかからないように配慮するデリカシーを持っている。
それが身についていない素錦は・・・・。
独りよがりに効く薬第一は、“気づき”ではないだろうか
デリカシーのないことを言ったとき
その場にふさわしくないことを言ったとき
人を傷つけるようなことを言ったとき
それに気づきすぐに謝罪する勇気を持つこと
自分と同じように周囲を大切にする気持ちを持つ努力を続けること。
多くの人は大人になるまでの長い時間、痛いことをいくつも経験している。