2020-12-05から1日間の記事一覧
夜華を見ていると、痛くてしょうがない。 彼は傷つくことを恐れない。 まっすぐ、丁寧に人に向かってゆく。 そこは白浅も同じ。 自らをそうでもない存在と認識しているが、自分のやるべきことなら、立ち向かってゆく、責任もって生きている。 素錦は独りよが…
独りよがりは、その圧倒的な人間関係の希薄にあるのでは? 夜華は、逆らえない天君、その他師匠たちなど、複雑で難しい人間関係の中で育ってきたが、素錦にはそういう人間関係はなく、特別な位置にいる彼女に周囲は甘かった。 彼女は自分のことだけ考えてい…
素錦くらい嫌な女はいない “人の恋路を邪魔する奴は馬にけられて死んじまえ”とう言葉があるが、素錦は夜華と白浅の中を引き裂こうと邪魔ばかりする。 その悪知恵たるや!特に見事なのは、素素を言葉巧みに、精神的に追い詰め、自死に追いやる場面である。 夜…