独りよがり あるいは 独善に効く薬 

独りよがりは、その圧倒的な人間関係の希薄にあるのでは?

夜華は、逆らえない天君、その他師匠たちなど、複雑で難しい人間関係の中で育ってきたが、素錦にはそういう人間関係はなく、特別な位置にいる彼女に周囲は甘かった。

彼女は自分のことだけ考えていれば良かったし、彼女の支族にとってもそれは都合が良かった。かくして、人間経験の浅い、独りよがりが成長してしまった。

多くの困難をものにして、育った夜華。彼のような男に、素錦は似合わない。

常に喜びと落胆が同居しているドラマ、緊張感がある。

 

独りよがりな人は、人間関係が希薄、人の複雑さをものにできない。

独りよがりでない人は人の複雑さを、楽しめさえする。

 

独りよがりな人は、生きづらい。