今日やっと、前から見たかった映画「風立ちぬ」を、見てきました。

不思議な映画でした。
 
戦争の時代を描いているのに、焼け野原も無残な死体も出てきません。
 
それでいて、戦争の無念無為を訴えてくるのです。
 
私の隣に座っていた十代の男子はおえつを漏らしていました。
 
十代は多感なのですね。多感な十代に深い印象を与える。そんな映画でした。
 
軽井沢の休暇に居合わせたドイツ人に日本とドイツの戦争を語らせ、このままいけば国を破たんさせる。と言わせています。
 
この映画は反戦を訴える映画ですが、声だかにくどくどと物を言いません。
 
それでいて、肝心なところはしっかり語っているのです。
リピーターが出るというのも納得です。
 
今とよく似た時代だったようです。津波原発事故。
 
当時は関東大震災
 
憲法改正増税・TPP・原発事故への無策。
 
若者は就職が、正社員ならブラック企業、いやなら非正規。
 
いずれを選んでも、結婚できない、老後の準備できない。どうにもならない時代が酷似していると思いました。
 
私は生きる元気をもらいました。
 
主人公は、技術の遅れた日本で、大好きな美しい飛行機を作ることに没頭します。しかし飛行機は戦争に使われついに一機も戻ってきませんでした。
 
人間の可能性の大きさと戦争の無為を比較し浮き上がらせているのです。
 
どんなに時代にあっても人にとって大事なことは“生きること”。
 
さあ皆さんはどんな人生を選ぶのか??