「変える」奥田愛基  河出書房 1300円+税

ずっと読みたかった「変える」読みました。
生意気なくらいがちょうどいい、元気な若者SEALDsと思っていたのですが、・・・・。
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奥田君の中学時代、いじめにあった告白は読んでいてつらかったです。
睡眠薬を飲まなきゃ眠れない、リストカット、誰かを殺してから死にたい。
家にマザーテレサがいるみたいな、家族、明るい目立ちたがりの小学生時代から想像もつかない暗転。
でも沖縄の海が、彼を救いました。
周囲を鏡張りにしたような空間、自分だけしか見えない空間で、苦しくてたまらない。
そんな地獄から、脱出する気づきをもらった高校時代。
大学生になり、友人からデモを見に行こうと誘われたのがきっかけで、今まで見たことないデモに取り組むことに・・・・。
奥田君は、多分かつての自分のように、絶望の渕にいる人にむけてこの本を書いたのでは?
絶望なんてないんだよ。
終わったら、また始めたらいい。