浜矩子(はま のりこ)先生の「みんなで行こうアホノミクスの向こう側」読ませていただきました。ずっと読みたかった本です。
ずっと自分の中で謎だったことが、解けました。
夢をもう一度、あのころ私は強かった、世界の覇者だった。
でもこんなノスタルジーに浸っててどうすんだ。
私たちはどんな未来をめざすのだ!
そうそう、そうなんです。私が知りたかったこと。
壊れたホットプレートのような、日本経済。本来均一に熱が伝わるはずのホットプレート。それが壊れて、異常に熱いところと、冷たいところができてしまっている、そんなホットプレートでホットケーキを焼こうものなら、焦げた所と、生の所ができてしまう。こういう風に格差を説明してくださいます。豊さの中の貧困はこんな風に説明できるのですね。
こういうイビツな経済は本来の経済ではない。
経済とは、人を幸せにするもの。
競争が悪いとは言わない。しかし、競争が出る幕と、出てはいけない幕がある。
アホノミクスの向こう側にはどうやったらいけるのか?
先生は3ツの出会いが必要と教えてくれました。
1、多様性と包摂性の出会い。
2、正義と平和の出会い。
3、狼と子羊の出会い。
そしてこの3ツが出会う場所は「日本国憲法」
3ツの出会いは、難しくて厳しいがゆえに美しい。
この難しくて厳しい出会いの必要性を痛感し、実践する人こそ、アホノミクスの向こう側にゆけるのではないでしょうか。
様々なたとえ話でわかりやすく説明してくださいました。
浜先生ありがとうございました。
かもがわ出版/125ページ/1200円+税