かっこいい政治家 フェルナンデス大統領

日本では政治家といえば胡散臭い職業という印象が強くなってしまって残念です。
 
アルゼンチンのフェルナンデス大統領は女性「無政府資本主義とたたかう」政治家です。
 
新自由主義と手を切り、自主的な経済発展と国民生活向上をめざすアルゼンチン政府
 
アルゼンチンは2001年に債務不履行を宣言し、その後政府は国債保有する債権者らと価値を7割削減した新国債との交換をすすめてきました。
93パーセントの債権者がこの条件を受けいれています。
 
しかし、同意しない債権者の債権を二束三文で買い取ったヘッジファンドらは100パーセントの償還を求め、アルゼンチンの国有資産を差し押さえる動きを活発化。
 
アルゼンチン海軍の訓練用帆船リベルタード号が昨年10月西アフリカのガーナで司法当局により拘束されました。
アルゼンチンの国債保有するヘッジファンド「NMLキャピタル」が未払いを理由に船の差し押さえをガーナ側に要請したためでした。
 
国連国際海洋法裁判所は昨年12月リベルタードが軍用船であることを根拠に解放すべきとの判決を下し、ガーナ側がこれを受け入れたため、今年1月9日アルゼンチン中部のマルデルプラタ港に帰還しました。
フェルナンデス大統領は約20万人が参加した歓迎集会で演説。
 
投機ファンドは、借金漬けや債務不履行になった国々の上を飛び回り、降りてきて10パーセントの価値で債券を買い、のちにそれを100パーセントの価値で回収しようとする。ハゲタカファンドだと批判。
 
彼らへの支払を拒否するとともに、このたたかいの末に実現したリベルタード号の帰還は「アルゼンチンの主権と民族的尊厳を守る立場を象徴するもの」
 
「無政府資本主義に対する主権の勝利」
と述べた。(ロイター通信)
 
世界にはこんな大統領もいるんですね。
 
※失礼しました。チリとアルゼンチンをごっちゃにしていました。