深刻な問題・・・政治が本当に取り組むべき課題

8050問題ってご存じでしょうか。

昨年「おいてけぼり」というドキュメンタリー番組を見ました。

そのご家庭には、50代の娘さんと60代の息子さんが、90代のお父さんの年金で暮らしていました。3人とも無職です。お父さんの嘆きは60代の息子からタバコ代とパチンコ代に月6万円もつかわれてしまう・・・というもの。一方50代の娘の将来の為1万5000円の年金保険料を支払っている。お父さんの年金は月18万円。食事は、菓子パンを分け合って食べるような粗末な状態。お父さんは無理心中を画策したこともあったのですが、それは家族には秘密でした、お父さんが突然脳腫瘍で亡くなってから見つかった遺書。それは無理心中後のためのものでしたが、お父さんの気持ちを初めて知った娘の反応が・・・。

優しいと思っていたお父さんの本心。

なにはともあれ、この一家は無理心中をまぬかれ、次男さんの尽力で、お父さん亡き後は二人とも生活保護を受けることになりました。ただ、娘は初めての一人暮らしをすることになるのですが・・・。

先日、訪問介護の医師が散弾銃で撃たれて死亡するという事件がありましたが、私は真っ先に、あの犯人はおそらくお母さんの年金で暮らしているのだろう・・・。お母さんに死なれたら困る。相当困ったうえでの犯行ではなかろうかと・・・・思った。

ドキュメンタリー番組「おいてけぼり」の娘さんは、働くことをあきらめた状態になって30年ほど経過していましたが、本来働きたくないわけではありません。社会が受け入れてくれなかったのです。私たちは、どんな社会をめざすのか価値観を変える必要を感じます。