いつも通る道沿いのバス停でバスを待つ彼
彼は人の視線が怖いらしい
道行く人に嫌悪のつばを吐きかける
最初に見たときは驚いた
おそらく自閉症の人かもしれない
しかし、感染症拡大の今、つば吐きは困る
最近バス停のそばでたたずむ彼をみると
顔は道路に向け、バス停から少し離れた場所にいる
なるほどこれなら、人の視界に入らず、自分からも人は見えない
誰かの指導だろうか、彼なりに努力している
さてさて、人のことより自分のこと
私もまた彼と同じように人が怖かった
イジメにもあったし、パワハラにもあった
そして、結局イジメもパワハラも学んでしまった
当然人にやったことは全部自分に返ってきた
怖いから、先にやってしまえという気持ち
相手を支配し、貶めようという気持ち
わかる
でも、人がそれをやっているところを見るとイヤになってしまう
お前と一緒だといわれているようで自己嫌悪にかられる
自己嫌悪はさらにメンタルを悪くする
この悪循環から脱却するためには、認知のゆがみを直し
人に対する恐怖心を克服しなくちゃ
今はまだ、どうしても会いたくない人がいる
復讐なんか意味ない、自分がやったことがかえってきているだけだもん
それより、人と一緒にいて、恐怖心を持たない普通の状態を作りだしたい
一緒に楽しめる関係を作りたい
怖くないし、怖がらせない
そんな関係が欲しい