胸が痛くなるような、せつないラスト 麗王別姫 中国ドラマ

麗王別姫の最終回を何度も見ている。

御者に扮した夫に気づかず、馬車で帰らぬ旅に出立した珍珠。途中夫との思い出の店の近くで下車し、感慨深げに眺める。それを物陰から夫が見守るシーンはせつない。

沈珍珠の魅力とはなんだろうか・・・・。

彼女は愛に生きた。彼女は自分の思いを実行に移すために、行動力と知性を持って人生に立ち向かったが、皇帝になった夫のために、国と彼の立場を思いやった。

彼女が愛されたのは、彼女の愛が広く大きくて、相手のことを深く理解できたからじゃないかしら・・・。サイコパスとしか思えない、身勝手なアンケイショにたいしてすら、生きていてほしいと願う。人間らしさが魅力だった。

愛と平和は現代的なテーマ、時代劇だけど、現在のテーマを扱っている。

中国は、後ろ向きな政策に突き進んでいる。このままでは、ソ連の二の舞になるのではないだろうか。民主主義と人権を守る国にこそ未来はあると思う。

もちろん、アメリカや日本だって同じだけれど。おそらく沈珍珠は、行動力と知性で、ずっとたたかい続けた人生を見せてくれたのだろう。彼女はずっと逃げずにたたかって生きた。

今、中国の人はたたかう術がないことを世界に訴えたいのではないだろうか。

アメリカでも日本でもデモは起きているし、参加しようと思えば誰でもできる。ツイッターでもデモができる。そういう自由を中国や香港の人は欲していると思う。