前回の続き 白い小さいにわとり について
この話を読んで最初に感じたのが、手伝わなかった、ブタ・イヌ・ネコにはどうしても食べさせたくない気持ちだった。
でもにわとりは食べさせるだろう。だったら、最低でもお金を払ってほしい。
ここでハタと思い当たった。
このお話しは民話。だとしたら相当古い価値観が受け継がれているのでは?
労働とその成果がシェアされることが当たり前の社会だったら、にわとりの問いかけとみんなで一緒にパンを食べることの整合性がでてくる。
どうしても食べさせたくないと感じたのは、私がガッツリ資本主義社会の子どもだから
その価値観でしか物が考えられなかったからかもしれない。
にわとりは当たり前のように、「誰が・・・しますか?」と聞き、相手の答えを尊重する。
今回はにわとりだったけど、にわとりは以前、他の動物のように答え、成果だけ頂いたことがあるのでは?
にわとりの立場には誰でも立てるし、イヤだという選択も誰でもできる。
としたら・・・。労働が自由で、人の労働の成果を平等に分けるのが当たり前の社会だったら。
以前テレビで見たアマゾン奥地の貨幣経済のない集落で、若者が狩ってきた動物を集落全員で平等に分けていた場面を思い出した。