前ページ“小さい白いにわとり”について続き
小学校低学年だった私は、この話を読んで、単にお手伝いをするしないの話ではなく
民主主義社会での参加の問題だと思った。
だからこの問題はすごく難しいと感じた。
白いにわとりは、誰にも相談せずに、自分だけで麦の種をまこうと決め、それからみんなに声をかけた。
みんなで、麦の種をまいて収穫してパンを焼こうと決めたのなら、全員に参加する義務がある。しかし、にわとりはそれをしなかった。
だから参加自由だった。
この話は、ぶたや、いぬや、ねこにとっては寝耳に水。
彼らは麦のたねをまいてパンを焼くことに興味がなければ、断ってもいいのではないか。
しかし、最終段階のパンを食べることは了承した。
やっと参加する気になったのだ。
私は、選挙やオリンピックを思い浮かべてしまった。