その人は小さい頃の夢がアナウンサーになることだったという。
また別の人も、プロ野球のヒーローインタヴューがしたかったという。
彼らのしゃべりたい情熱は半端ない。
両者に共通しているのは、しゃべりたいんだけど、しゃべりたい中身がないこと。
一方は、季節のこと、お天気のこと、ペットのこと、食べ物のこと、テレビのこと、とにかく知っていること、しゃべりたいことすべてをとことんしゃべる。
一方は、自分の話を聞いてくれないと苦情の電話を早朝深夜にかけてくる。
どうしてこの人達はこんなにしゃべりたいんだ。
疲れる。
理解できない。
多分、しゃべることは、持って生まれた才能で、生きてるかぎり追及するつもりなのだろう。
しゃべることは生きること。