クローズアップ現代「まん延する隠れブラック企業」を見たが、着地が変だった。

2016年11月2放送
大阪労働局の過重労働撲滅対策特別班通称「かとく」摘発現場が紹介される。
仕事に没頭した結果うつ病を発症し、治療に専念して6年の男性は、6年も治療しているのに、まだこんなに飲んでいるのかと思われるほど多くの種類の薬を出してみせ、自分がうつになるなんて思っていなかった、信じられないという様子。彼は今だにうつ病が受け入れられず、自分を病気だと思いたくないようだ、しかし、彼は仕事ができるような状態ではない。

なぜ隠れ残業はなくならないのでしょうか、隠れ残業をする人の心理は?
と問われた専門家が答える

1、自分がいないと!     過剰責任型
2、仕事が苦にならない   仕事中毒型
3、昇進や評価が気になる 過剰野心型
4、ローンや生活のため    残業代目当て型

と答え1~3までがサービス残業をする人、こういう人は会社に恩を着せているつもりだが、いずれは自分が健康を害してしまうので私はこれを「滅びの美学」と呼んでいる。
司会者は、1~3までの人はかつて会社に恩を着せることで出世して今の地位にいる、こういう人は部下に自分と同じ価値観を押し付ける。
こういう価値観を変えるには相当のパワーがいる。とコメント。

この番組を紹介した某新聞記事では、「労働者側にたった番組のようだが、労働組合が何をしたのかは取材されていなかった」と評価。
確かに、働く人の健康が害され、命さえ落とす現状に対して労働組合はどう対処するのか、は問われていると思う。
そして、確かに司会者の指摘のように、1~3までの価値観の人は多くの職場に当たり前のように存在するので、こいういう価値観の人にはそもその労働組合の必要性は理解できないだろう。
そんな中でまじめかつ、まともな労働組合運動を展開するのは、すごいパワーがいると思った。

自殺した電通の新入社員高橋まつりさんはツイッターに自分の気持ちを書き残していたので労災申請ができたのではないだろうか。
どうして労働組合に相談しなかったのだろう。
自社の労組が頼りないと感じれば、他の労組があるし、行政ににだって窓口はある。
うつは自分を責める、上司にも責められ一気に自殺行動にいってしまったのだろうか。
まつりさん自身も1~3までの価値観の持ち主で自身の価値観を変えられなかったといういうのだろうか。
自らの価値観に殺されたってこと??!!!
そんなばかな!?

ではその価値観を作ったのは誰だろう。
学校でも自殺が起こる。
学校生活の中でもこの価値観を叩き込まれるのでは?
価値観は変えられるの?
もし自分がこのままの価値観では、自分自身を害してしまうと感じたら、あなたは価値観を変えられる?

自殺した人や、病気になった人を責めているのでない。
義務教育の中でも、法律や、救済される手立てがあることを教えるべきではないだろうか。
SOSの出し方や、SOSを出すのは悪いことではないことなど・・・。
言葉のパワーハラスメントでもうつは発症する。

現状では、学校の先生たちですら労働組合はあるのに、精神疾患の多い職業の一つになっており、仕事が終わらず持ちかかえって風呂敷残業しても終わらないという。
労働組合を目の敵にし、文句を言わないことを美徳とし、ものが言えない風潮を変えなければならない。
会社だけの問題ではなく国を先頭に国民全体で取り組むべこきことかと思う。
価値観の問題だろうか?
NHKは問題をすり替えてるように思う。

価値観をかえればいいってもんじゃない。価値観を変えられなければ病気になっても、死んでもいいってわけない
電通は数度にわたる労基署の指導を受けても従っていない、これは、法律が甘いためではないか。
はたらく人の命を守るための法律の縛りを強くしなければならない。
追伸
高橋まつりさんは、会社をやめるつもりだったようです。(ツイッターの書き込み)でも亡くなってしまった。自殺は発作的だったようです。