身近な人が失敗して不幸になって行く姿を見守るしかない歯がゆさ

人生には、いろんな失敗ってありますよね。
異性・お金・事業どれも欲がからんでいます。

私も身近に転落していく人を何人か見たことがあります。
こういう場合、本人を責めてもどうにもならないことが多いような気がします。
本人もわかっているみたい。
わかっているけど、やめられない。ってことでしょうか。

男性に騙されてひどい目にあっているのに、その男性と別れる決心がつかない女性がいました。
最終的に女性の長男が泣いて頼んだそうです。「お母さん、その男性とは別れて下さい」って。
長男は、男性に殴られたり、包丁で脅されたりする母の姿を長い間見守っていました。人の恋路を邪魔する奴は・・・っていうでしょう。いくら親子でも口出しできないことってあります。
命令することも諭すこともできません。これは母個人の問題だから。
長男にできたのは、ただただ母のために涙を流すことだけだったのでしょう。この母の親族も男運の悪い女性のことを案じていました。
とくに女性の姉はカトリックのシスターですので、何年も彼女のために祈っていたと思います。
世の中には、愛する人のためにできることは涙を流すことだけ、祈ることだけ。いつかきっと誤りに気付いて自ら事態を変えることができる。と本人を信じて待ち続けることしかできないことあると思いませんか。

この女性は80歳の誕生日に、しみじみと、今まで自分の男関係で周囲に心配をかけ、迷惑をかけ続けたことを反省し、見守ってくれた人々に感謝したそうです。