しらずしらずの内に回想法になっていたかも・・??

月に1回数人のお年寄りを訪問することになっています、みな昔の知り合いです。
まあ、安否確認みたいなもの。
 
実は、以前はそれほど、おしゃべりしなかったのです。私もそんなに、こみ入ったこと
はしゃべらないし、先方もプライバシーをさらけ出すようなことは言わなかったですが・・
 
ここ最近皆さんよくしゃべるのです。なんだか知らないうちに回想法になっていたのかな・・・という気がしてきました。
 
短くて30分、長い方だと1時間も・・、私もそれほど時間のある人間でもないので適当に「あっもうこんな時間」といって切り上げます。
デイサービス利用や、ヘルパーさんに来てもらっている方もおられるし、そういうサービスをまったく利用していない方もおられます。
 
皆さん昔のことを話すのです。それも楽しそうに、中には興奮して、足踏みしながらおしゃべりする方もおられて、私としては、そんなに喜んでもらってうれしいのですが、どう対応していいのかと困ってもいました。
もしかしたら私にしゃべることが回想法になっていたのかな、だんだん興奮してくるように見えたのは、脳が活性化してきていたのかなって思います。
 
その中に、元看護士のおばあさんで、ヘルパーさんに週2回来てもらっている方がおられます。ここ数年とてもよくしゃべるようになられたのです。上がってコーヒーでも飲んでいかないと誘われると、上がりこんでお話をお聞きしています。
「もうこんなに、わからなくなった」「死にたい」「あっちこっち痛い」「手足がしびれる」ちょっとウツの傾向があるのでは?と心配になり、デイサービスに通ってはどうですかというと、ケアマネージャーにも勧められているとのこと。
 
でも、なかなか決心しません、決心しそうになるのですが、やっぱりやめとく。
というのです。あの方もこの方もデイサービスに楽しく通っているよとお勧めするのですが、本人さんも行けばきっと楽しいだろうと思っているのに・・・・
 
なぜかな?って思っていました。なんとか少しでも元気を出してもらえないだろうかと気になっていたのです。
 
 
彼女は部屋の中を家具につかまって、伝え歩きしながら、コーヒーを入れてくれるのです。私としては、お手伝いもせずチンと座っていていいのだろうか、と思いながらもイヤイヤ彼女の好きなようにさせてあげる方がいいかなっと思っていました。そして、他の方よりも難しい方だと考えはじめました。
 
この方は長く看護をしてきたのです。人に世話されるより、世話する方を好まれます。お世話をすることの喜びを知っているのですね。
 
こういう方が満足するのは、人の役に立つときとか、専門的なことにかかわることのようです。以前地元の医師会が高齢者向けの医療講座を開いたとき、町会長さんの奥さんが車で送り迎えしてくれたので受講したそうです。なんと皆勤賞をいただいたとか。
 
デイサービスに行くより、講座の方がよかったんですね・・・・・。
こういう方は難しいです。サービスを受けにいくというよりも、お手伝いしにいくという役割でもなければ、決心しないだろうなあ・・・と思いました。
 
で、ちょっと悩みがあるのです。私はコミュニケーション下手。
とりあえず、今は一生懸命聞いているのです。ただ相手が話しやすいようにあいの手をいれるのは下手です。それでも、皆さん気持ちよくしゃべってくれているので、いいと言えばいいのですが・・・。これでいいのだろうか、と心配です。
できたら自分自身も楽しめたらいいのにと思います・・・。
そこで教えて下さい。お年寄りとの会話ってどうやったら楽しめるのでしょうか。